洋服リサイクル
洋服リサイクルは、最近見直されてきたリサイクル商品でしょう。衣類というのは、昔から〝古着屋〟というものがあり、古くなったりして着なくなった衣類を仕立て直したりして、リサイクルされてきたの物ですが、日本の場合は1950年代から始まった高度成長期と、アメリカから入ってきた大型消費社会のせいで、衣類の値段が下がった上に、流行ファッションを追って古着を買う人は減少し、衣類のリサイクル業界は衰退していきました。
しかし、最近洋服のリサイクルは色々な意味で見直されています。まずここ数年、洋服の〝ヴィンテージもの〟に価値が出てきた事です。代表的なのはジーンズで、ヴィンテージ・ジーンズは信じられないような値段で取引されています。昔から確かにそうした〝古いもの〟の収集に熱心な人はいましたが、それはいわゆる〝骨董マニア〟と言われる人たちで、洋服リサイクル全体に影響を与えるような存在ではありませんでした。そうした〝マニア〟だけでなく、最近では〝古着をカッコ良く着る〟というスタイルが、一つのファッションとして一般に定着してきたという時代背景に乗って、二束三文で叩き売られてきたり、売りに行く手間も勿体無いので捨てられていた洋服がリサイクルビジネスとして成り立つようになってきたのです。上に挙げたようなヴィンテージ・ジーンズは極端な例ですが、街に出てファンション街を除いてみれば、古着の専門店が新品に負けない値段をつけた洋服を並べています。
もう一つ洋服のリサイクル需要が高まっているのは、環境保護といったエコロジーの考え方から一般に普及しつつある〝もったいない〟という意識でしょう。子供服などは、5年も10年も着せられるものではありません。大抵は1年もしないうちに子供が成長して着られなくなってしまいます。そんな子供服に高いお金を払ってブランド品を買うのは〝もったいない〟ですし、さらには着られなくなった子供服を捨ててしまうのは、もっと〝もったいない〟事です。そうした風潮で、一番初めに洋服リサイクルビジネスとして見直されたのが、子供服専門の洋服リサイクルショップでした。
特に最近は子供服だけに限らず、物価高が続く日本で〝程度が良ければ古着で十分〟考える人も増えてきたのも事実です。そんな世情を裏付けるように、大手紳士服メーカーの青山や、リサイクルショップの大手であるブックオフが、洋服のリサイクル業界に進出してきています。ファンション目的か、もったいない意識からか、色んな動機はあるかもしれませんが、洋服のリサイクルは、これから確実に需要が伸びていく業界でしょう。